SSZipArchiveでパスワード付きzipファイルを扱う
iOSアプリ開発でパスワード付きのzipファイルを扱う機会があったので、
SSZipArchiveというライブラリが便利そうだったので、扱い方のメモになります。
- SSZipArchiveのライブラリをダウンロード
- ダウンロードしたライブラリをプロジェクトに追加
- libz.dylibを追加
- パスワード付きzipファイルの用意
- 実装の解説
- サンプルコード
1. SSZipArchiveのライブラリをダウンロード
GitHub - ZipArchive/ZipArchive: ZipArchive is a simple utility class for zipping and unzipping files on iOS and Mac.
2. ダウンロードしたライブラリ内のSSZipArchiveフォルダごとプロジェクトに追加
3. プロジェクトのTARGETS>Build Phases>Link Binary With Libraries でlibz.dylibを追加
4. パスワード付きzipファイルの用意
ここではテストでphoto1.zipというzipファイルを用意しました。
中身はphoto1.jpgという画像ファイルです。
このzipファイルをプロジェクトに追加しておきます。
photo1.jpg→photo1.zipへのパスワード付きzip圧縮は、Macのターミナルで以下のコマンドで行いました。
$ zip -e -r photo1.zip photo1.jpg
5. 実装
#import "SSZipArchive.h"を記述して実装していきます。
パスワード付きzipを解凍するSSZipArchiveのメソッド
// Unzip + (BOOL)unzipFileAtPath:(NSString *)path toDestination:(NSString *)destination overwrite:(BOOL)overwrite password:(NSString *)password error:(NSError **)error delegate:(id<SSZipArchiveDelegate>)delegate;
この他にも、SSZipArchive.hでいくつかメソッドが宣言されていますが、今回はこれを利用しました。
引数の種類はこんな感じです
unzipFileAtPath: プロジェクトに追加したzipファイルのパスの文字列
toDestination: 解凍したzipの中身を展開する場所のパスの文字列
overwrite: 上書きを許可するかどうかのBOOL値
password: zipのパスワードの文字列
error: エラー参照の設定
delegate: デリゲートの設定
デリゲートを設定しておけば、zip解凍の処理が完了した時に以下のメソッドが呼ばれるので、ここでzipの中身のファイルを読み込んで利用する処理を実装します。
- (void)zipArchiveDidUnzipArchiveAtPath:(NSString *)path zipInfo:(unz_global_info)zipInfo unzippedPath:(NSString *)unzippedPath
6. サンプルコード
例として、ViewController.m内に実装してみました。
#import "ViewController.h" #import "SSZipArchive.h" @interface ViewController () <SSZipArchiveDelegate> @property (weak, nonatomic) IBOutlet UIImageView *imageView; @end @implementation ViewController - (void)viewDidLoad { [super viewDidLoad]; // パスワード付きzipを解凍する NSString *zipFilePath = [[NSBundle mainBundle] pathForResource:@"photo1" ofType:@"zip"]; NSString *destinationPath = NSTemporaryDirectory(); NSString *password = @"12345"; NSError *error = nil; [SSZipArchive unzipFileAtPath:zipFilePath toDestination:destinationPath overwrite:YES password:password error:&error delegate:self]; if (error) { // エラーが発生した場合 NSLog(@"error:%@", error); } } - (void)didReceiveMemoryWarning { [super didReceiveMemoryWarning]; // Dispose of any resources that can be recreated. } #pragma mark - SSZipArchiveDelegate - (void)zipArchiveDidUnzipArchiveAtPath:(NSString *)path zipInfo:(unz_global_info)zipInfo unzippedPath:(NSString *)unzippedPath { // 解凍したzipファイルから画像ファイルを読み込んでUIImageViewに設定する NSString *filePath = [NSString stringWithFormat:@"%@/photo1.jpg",unzippedPath]; NSData *photoData = [NSData dataWithContentsOfFile:filePath]; self.imageView.image = [UIImage imageWithData:photoData scale:[[UIScreen mainScreen] scale]]; }
今回のサンプルコード
GitHub - travitu/ZipArchiveSample
Cocos2d-x v3.2のAndroid NDK対応バージョンについて
Cocos2d-x v3.2の正式版がリリースされたので、Androidの開発環境もついでにアップデートしようと思い、EclipseとAndroid SDKとAndroid NDKの最新版を入れてみました。
その過程で、Android NDKのバージョンがここ
Android NDK | Android Developers
にあるのですが、どのバージョンがよいか少し迷ったのでメモを。
Mac OS X 64bit環境では、「android-ndk64-r10-darwin-x86_64.tar.bz2」というNDKが最新版になりますが、調べてみると、Cocos2d-xのv3.2の方がまだこのNDKは推奨しておらず、NDK r9dを使ってくださいとの事です。
参考
http://www.cocos2d-x.org/news
このページの「Compiling and linking error when using NDK r10 to build cocos2d-x v3.2」というタイトル部分あたりに説明があります。
ndk-r9dのダウンロードリンク
Mac
http://dl.google.com/android/ndk/android-ndk-r9d-darwin-x86_64.tar.bz2
Windows
http://dl.google.com/android/ndk/android-ndk-r9d-windows-x86_64.zip
USB端子&オーディオインターフェース搭載のFender製ギターが発売されました♪
DELUXE STRATOCASTER® HSS PLUS TOP WITH IOS CONNECTIVITY
http://www.fender.jp/topics/news/001732.php
iPhoneやiPadなどのiOSデバイスとUSBで接続して様々なアプリを通して音が出せるようです。
オーディオインターフェースもあるのでDTMでも使えそうです。
ギター本体はハイエンドなモデルではなさそうなので、鳴りやバランスとか気になります。
本体のボディー材はアルダー?でしょうか。
音のデモみたいなのがないかYouTubeで探したらありました。
https://www.youtube.com/watch?v=N77rNvP2Pas
これではちょっと分かりにくいですが、やはり音が気になるので
近くの楽器店に入荷したら試奏してこうようかと思います。
xib(Nibファイル)からUIViewを生成するカテゴリのライブラリを公開しました
UIView-LoadNib
https://github.com/travitu/UIView-LoadNib
現在制作中のアプリでレイアウトやデザインが少し異なる複数のUIViewを用意して、
ViewController上でそれらのUIViewを切り替えて表示したい所があったので、
コードで同じようなUIViewを書くより、xibで作った方がすぐ見分けがつけやすいと思い、簡易的ですが、カテゴリのライブラリを作りました。
【使い方】
ライブラリをダウンロードして、以下の2つのファイルを含んだ UIView+LoadNibフォルダごとプロジェクトに追加します。
- UIView+LoadNib.h
- UIView+LoadNib.m
そしてUIViewを作ります。この時xibも追加します。
デモでは、以下のファイル名にしています。
- MyCustomView.h
- MyCustomView.m
- MyCustomView.xib
MyCustomViewクラスに必要な実装を行います。
実装内容については後で説明します。
MyCustomView.xibを表示して、File's Ownerを選択し、
Custom Classに先ほど作成したMyCustomViewを指定します。
デモでは分かり易いようにUIView上にラベルを追加しています。
Main.storyboardでUIViewを新しく追加し、位置やサイズなどを適宜合わせます。
追加したUIViewのCustom ClassにMyCustomViewを指定します。
以下、ライブラリのコードと実装するコードの解説です。
UIView+LoadNib.h
#import <UIKit/UIKit.h> @interface UIView (LoadNib) // xibからUIViewを生成するメソッド(引数有りと無しの2種類) - (UIView *)tra_loadViewFromNibNamed:(NSString *)nibName; - (UIView *)tra_loadViewFromNib; @end
UIView+LoadNib.m
#import "UIView+LoadNib.h" @implementation UIView (LoadNib) - (UIView *)tra_loadViewFromNibNamed:(NSString *)nibName { UIView *view = [[[NSBundle mainBundle] loadNibNamed:nibName owner:self options:nil] objectAtIndex:0]; view.frame = self.bounds; // translatesAutoresizingMaskIntoConstraintsはデフォルトではYESになっています。 // もしAutoLayoutの制約をコードで書く場合はNOにします。 view.translatesAutoresizingMaskIntoConstraints = YES; return view; } - (UIView *)tra_loadViewFromNib { NSString *nibName = NSStringFromClass([self class]); UIView *view = [self tra_loadViewFromNibNamed:nibName]; return view; } @end
MyCustomView.h
#import <UIKit/UIKit.h> @interface MyCustomView : UIView @end
MyCustomView.m
#import "MyCustomView.h" #import "UIView+LoadNib.h" @implementation MyCustomView // Interface BuilderからこのViewを生成するためのメソッドです。 - (id)initWithCoder:(NSCoder *)aDecoder { self = [super initWithCoder:aDecoder]; if (self) { [self customViewInit]; } return self; } // コードからこのViewを生成するためのメソッドです。 - (id)initWithFrame:(CGRect)frame { self = [super initWithFrame:frame]; if (self) { [self customViewInit]; } return self; } - (void)customViewInit { // UIView+LoadNibのメソッドを使用してxibからUIViewを生成します。 UIView *view = [self tra_loadViewFromNibNamed:@"MyCustomView"]; [self addSubview:view]; } @end
あとはビルドすれば下記のようにMyCustomViewが表示できます。
【補足】
今回はxibでUIViewを生成する目的だったので、デモではinitWithCoder:を使いましたが、
コードでUIViewを生成する場合はinitWithFrame:を使います。
UIView+LoadNib.mにtranslatesAutoresizingMaskIntoConstraintsを書きましたが、
このプロパティはデフォルトではYESとなっています。もしAutoLayoutの制約をコードで書く場合などは
NOにする必要があり、詳しくは以下のドキュメントに載っています。
https://developer.apple.com/jp/devcenter/ios/library/documentation/AutolayoutPG.pdf
以上、ひとまず作りましたが、このカテゴリのメソッドを使うUIView側の実装の仕方や、
カテゴリ側でインスタンス変数が持てるようにしたり、エラー処理など配慮が足りない部分を改良していく予定です。
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日時:2014/6/25 wed 19:00〜21:30
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